施設利用者が手掛ける
障害者が働ける場をつくろうと、山形市の障害者支援施設「
向陽園」が
養鶏事業を行っている。障害者施設の養鶏事業は全国でも珍し。障害者に雇用を提供するのはもちろん、鶏ふんを野菜の堆肥に利用する飼育法も話題を集めている。養鶏場では250羽を飼育しているが、まき作りの余剰チップを鶏舎の床に敷くことで暖房費を削減できる。
障害者にも不況が影響
また、鶏ふんと混ぜて堆肥化して、野菜栽培に利用するなど「
資源循環型」を実践している。雇用創出を図る県の助成を受けて実現して、障害者5人を含む6人を臨時職員として雇用したという。井上園長は「この不況で失業する障害者が増えている。農業法人化も視野に入れ、障害者の雇用を守れるレベルにまでしたい」と語る。