発達障害で殺害事件に発展
2009年7月、奈良県で、広汎性発達障害と診断された長女(当時20歳)の激しい家庭内暴力に悩み、父親が長女の首を両手で絞めて殺害する事件が起きた。
発達障害をはじめ、障害に悩む子供、親は少なくない。
そこで、日本で発達障害の研究において第一人者の十一元三(といち・もとみ)京都大大学院教授(児童・青年精神医学)が中心となって、NPO法人の設立を進めている。
悲劇を繰り返さないように・・・
NPOでは、発達障害のメカニズムを解明して、京都市に事務所を置き、カウンセラーが常駐することで、専門家の育成、情報発信を目指すという。
設立のきっかけは、この事件の裁判で、弁護側の証人として出廷した十一教授が、被告である父親から、二度と同じ悲劇を繰り返さないよう、設立を頼まれたこと。さらに、父親が基金に5000万円を私的に提供したようだ。
(minastirith 執筆)