2004年にスタートした特例子会社
株式会社沖ワークウェル(OKIワークウェル)は、沖電気工業株式会社(以下、OKI)グループの障がい者雇用を専門に行う特例子会社として、2004年に設立された。
特例子会社とは「障害者の雇用の促進等に関する法律」に定める、障がい者の雇用に特別の配慮をした子会社である。同社はハイレベルなITスキルを持っている重度の障がい者が在宅勤務でホームページ作成や、さまざまなデザイン業務などを行っている。
親会社の技術とのコラボレーション
OKIが長年ATMや各種の機器開発で培ってきたユニバーサルデザイン技術を同社が応用した校内案内表示パネルを製作。東京都立特別支援学校の東京都立鹿本学園に納入した。
鹿本学園は2014年4月1日に2つの特別支援学校が統合し、肢体不自由教育部門と知的障がい教育部門がある併置型特別支援学校として開校。
学校開校からの関わり
同社は同校の校章と学園マスコットキャラクターのデザインを行い、採用されている経緯もあり、今回は同校からの相談を受け、学校の現場調査を行ったうえで、OKIのユニバーサルデザイン技術を活かした、知的障がいを持つ児童、生徒でも親しみ、覚えやすいピクトグラム(絵文字)を使って表示をデザインした。
その設置についても、車椅子を利用している人、歩行者双方の目の位置や高さに配慮して校内平面パネルや吊り下げパネル、方向表示パネルなど25枚の表示パネルの設置に助力。
同社では今後、学校や公共施設などの案内表示のユニバーサルデザイン化支援事業をさらに拡げていく計画だそうだ。重度障がい者がその力を存分に発揮できる、また親会社の技術とコラボレーションして事業を行う形は特例子会社の好事例といえよう。
沖電気工業株式会社のプレスリリース
http://www.oki.com/jp/press/2015/03/z14101.html株式会社沖ワークウェル
http://www.okiworkwel.co.jp/