宮崎の障害者雇用支援を担う施設
宮崎県宮崎市大島に1996年、開設された宮崎障害者雇用支援センター。2009年4月から就労移行支援事業所として、また2012年4月からは特定非営利活動法人として障害者が就労によって社会参加ができるように支援する活動を続けている。
高い修了生の就労実績
同センターは就労の実績が高く、センター開設時からの約15年間で修了生78名が一般の事業所へ就職している。
職場実習の数も2011年9月の時点で実に100件以上もの実績があり、現在も宮崎市近郊を中心に協力事業所も増やしている。
その理由は、今までの修了生が就職しているさまざまな分野の事業所(企業)の職場でおこなわれている業務を、できる限り再現した実践的な訓練種目を導入していることにあるだろう。
農作業の実習訓練
2014年5月27日に支援センターのホームページ上のお知らせ欄にアップされた職場実習の紹介では今年、1回目の職場実習の様子が写真入りで詳しく掲載されている。
それによると「実習先は宮崎市内の胡瓜農家で、主な作業は出荷をしない胡瓜を除いたり脇芽摘みをすること。実習の対象者は自転車で約60分かけて通勤し、最終日には収穫や出荷準備まで体験し、予定通り2週間の実習を終えた」とある。
事業主からのアドバイスのほかに支援員の反省なども書かれ、障害者就労支援に対しての熱意が伝わってくる内容だ。
実践的な訓練のほかにもコミュニケーション能力を向上させる訓練も実施。またジョブコーチの配置やハローワークなどの関係機関と連携した就労支援など、職業訓練から就労支援、就労後の支援と長期間にわたって対象者を見守る支援の在り方は、今後の障害者雇用支援の参考となるよい事例といえよう。
宮崎障害者雇用支援センターホームページ
http://www.mzdjs.com/宮崎市ホームページ
http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/