精神障がい者の就労支援を強化
早くから障がい者雇用分野に着目し、企業向けの障がい者雇用支援から障がい者への職業訓練事業、家族向けのサポート事業、さらには子どもの可能性を広げる教育事業まで、幅広い分野での社会事業を手がける株式会社LITALICOは5日、株式会社ユーツープラスが運営するWebサービス「U2plus(ユーツープラス)」の事業を譲受することを決定したと発表した。
事業譲渡日は2015年3月1日を予定している。「U2plus」では、軽度から中程度のうつ病患者やうつ病を予防したい、再発を防止したいと考える人々に向けたサービスとして、Web上で認知行動療法を実践するほか、登録者同士が悩みを共有し合うコミュニティ機能を提供している。
うつが大きな社会問題となる中、現在までに約8,000人が登録し、利用する人々の9割以上が「効果を感じる」と回答するなど、評判の高いツールとなっている。
認知行動療法を通して回復期から就労までワンストップで支援
LITALICOでは、一般就労を希望する障がい者をサポートする就労支援事業所「ウイングル」を全国44カ所で展開しているが、この就労支援利用者の実に約7割がうつ病などの精神障がいがある人であるという。
そうした現状も鑑み、この「U2plus」サービスを譲受することで、うつ病の回復期からその後の就職・復職支援、さらに実際の職場における就職後のコミュニティ形成まで、ワンストップで提供するサービスを実現させることを決めた。企業にとっても、障がい者自身にとってもメリットをもたらす、スムーズで安定的な雇用が促進されることを目指す。
LITALICOは、事業譲渡後、運営体制を現在よりもさらに強化する方針で、3年で利用者10万人のサービスにまで成長させることを目標として掲げている。
また「多様な人が幸せになれる“人”が中心の社会」、「障がいのない社会」をつくるといった同社のビジョンを共有できるパートナーとの協働・出資を通じ、さらに障がい者支援を進めていきたいとも発表した。
(画像はプレスリリースより)
株式会社LITALICO プレスリリース
http://litalico.co.jp/news/9395U2plus
http://u2plus.jp/