大和ハウス工業株式会社は、1月23日に障がい者の活躍推進に取り組む国際イニシアチブ「The Valuable 500」に加盟した。
世界中から240社以上の賛同企業が加盟
「The Valuable 500」は、2019年1月に開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)において発足した国際イニシアチブ。
「障がい者が社会的活動へ参加できるようになることが、多様な価値を発揮できる社会を創る」という考えのもと立ち上げられた。
この取り組みは、障がい者がビジネス、社会、経済にもたらす潜在的な価値を発揮できるような改革をビジネスリーダーが起こすことを目的としており、500社以上の参加を目指し、現在世界中から240社以上の賛同企業が加盟している。
多様な従業員が柔軟に働ける職場づくり「ダイバーシティ・インクルージョンの推進」を企業経営の重要な課題として設定する同社は、「The Valuable 500」の趣旨に賛同し、以下の取り組みを推進する。
大和ハウス工業の取り組み
1.啓蒙活動の実施
(1)福祉支援活動による啓発
社員に対して定期的に行っている啓発研修に「体験」「行動」を組み合わせた、福祉支援活動「ソーシャル・インクルージョン・プログラム」を実施。
この活動により、障がいへの理解をより深め、ユニバーサルデザインを取り入れた住まい提案やユニバーサルマナーの向上などに活かす。
(2)積極的な情報発信
福祉支援活動の一環として、バリアフリー情報を活用したイベントに参加し、そこで収集した情報をもとにエリアのバリアフリーマップを作成・配布することで、地域の啓蒙活動につなげる。
また、障がい者のさらなる社会参加に貢献する取り組みや企業姿勢などを、ホームページやオーナー様向けの冊子等で積極的に発信。
2.社会参加への環境整備
(1)障がい者雇用の目標設定
障がい者雇用の促進として、他の従業員と同様に個人の適性に応じて、営業・設計・工事・管理など、能力を発揮しやすい部門に配属し、活躍の場を拡げていく。
また、厚生労働省が定めた民間企業における障がい者雇用の法定雇用率2.2%を上回る2.4%を目標に積極的に障がい者を採用する。
(2)事業所のバリアフリー化
職場環境向上のため、事務所を新築する際はバリアフリー新法に則してスロープや滑りにくい床、低い段差などのユニバーサルデザインを積極的に採用。
トイレは社内外の方が利用できるよう、多目的トイレを必ず設置することをルール化し、障がい者が不自由なく快適に過ごせる職場環境づくりを行う。 (慶尾六郎)