
株式会社資生堂は、視覚障碍者でも自身で簡単に実践できる独自の化粧法「ガイドメイク」を開発した。
メイクによって自信をつけ人や社会とのつながりへとガイド
「ガイドメイク」とは、視覚障がい者が自身の手指を顔に当てて「ガイドライン」にし、それに沿ってスキンケアからポイントメイクアップまでを行う化粧法。
視覚障がい者団体の協力のもと、2017年から全国で試験展開を行いながら、視覚障がい者の意見を取り入れて構築した。
「ガイドメイク」では、資生堂の長年にわたる視覚障がいのある方への化粧についての調査や研究をもとに、以下の3点を「ガイド(案内)」する。
まず化粧のコツを掴んでもらうために、化粧品を使う部位に手指を動かす「練習(エアー)」の後、実習を行う。使用する化粧品や化粧用具は、視覚障がい者の使いやすさを考慮しながら、国内で販売している同社商品を選定している。
また、眉や唇のかたちに沿って、自身の手指を「ガイドライン」にして、化粧がはみださないように描けるようにする。触覚を意識し、年齢によって変化する肌の手入れ法をガイドする。
そして、メイクによって、さらに自信を持って外出したい、あるいは人に会いたいと思うことを通じて、人や社会とのつながりへとガイドする。
具体的には、資生堂社員が口頭で伝える「資生堂ライフクオリティー ビューティーセミナー」で学べる。
https://corp.shiseido.com/ (慶尾六郎)