障害者の受給率も多い
徳島県内で失業や収入減などが原因とみられる
生活保護の受給世帯が増えている。高齢者や傷病者などを含む全受給世帯は9571件(10月末現在)と前年同期比6・6%増だが、雇用問題が中心の「その他の世帯」は1057件と22・6%も増えている。生活保護受給世帯は、65歳以上の高齢者が4217世帯(前年比2・8%増)、障害者825世帯(6・9%増)、傷病者2908世帯(6・4%増)、母子家庭564世帯(10・8%増)。全区分で増えているが、「その他の世帯」の増加率が突出している。
不況が原因は明らか?!
高齢者の増加に伴い年々受給世帯が増えていたが、一昨秋以降は急上昇したという。県地域福祉課は「リーマンショックを発端にした不況と雇用危機が原因であるのは明らか」と指摘する。
ホームレスになるしかない
民間の無料職業紹介所「
ジョブとくしま」に相談に来た50代後半の男性は、金属加工会社を解雇され、失業保険で生活していたが、アパートの家賃が払えなくなり「仕事が見つからないとホームレスになるしかない」と話す。
紹介所の前田すづ子所長は「年齢に関係なく、長期間常用雇用できる仕組みをつくらないと生活困窮者は増える一方だ」と指摘する。