業務の能率向上に一役
大分県盲人協会は「
あん摩マッサージ指圧師」や「
鍼灸師」の資格を持つ視覚障害者が、企業の従業員に施術する「ヘルスキーパー(企業内理療師)」の普及を目指し、企業の訪問活動を続けている。同協会では、「業務の能率向上や健康増進など、福利厚生に役立ててほしい」と呼び掛けている。
競争も激化
また、ヘルスキーパーは企業での施術をはじめ健康管理の助言などもする。盲人協会では「エステやマッサージ店の進出に伴い、以前より職域が狭まっている」として、「国家資格者による施術の良さを知ってもらい、利用につなげたい」と県内の企業約600社を回る予定にしているという。
ストレス解消にも役立つ
担当者は「不況で企業の反応はいまひとつ。だからこそ、従業員の疲れやストレスは大きい。直接雇用までは難しくても、時間単位での利用など活用を検討してほしい」と語り、「ヘルスキーパー」の意義を強調している。