虐待事例が紹介
大牟田市で障害者や高齢者に対する人権侵害や
虐待の防止へ向けたフォーラムが開かれた。討論では知的障害者に対する虐待の事例が紹介され「虐待をなくすには地域のつながりをつくることが大切」などの意見が出された。
暮らしやすい地域が必要
障害者相談支援センターで相談支援専門員の女性は、知的障害者に対する権利侵害や雇用先での虐待の実例などを報告し「知的障害者は孤立化しやすいので、地域とのつながりがもてるような仕組みづくりが必要」と述べた。
また、別のパネラーからも「虐待は、自殺と同じように人間関係の断絶から起きる。暮らしやすい地域をつくろう」と語られた。
深刻な虐待
同市が昨年、介護施設や民生委員などを対象に実施した高齢者と障害者の虐待調査では、高齢者で33件、障害者で8件の報告があった。虐待を受けている高齢者の70%に認知症の症状があり、障害者では、75%が知的障害者に対する虐待だったそうだ。