懲役4年
知的障害者の長男(当時42歳)を殺害したとして殺人罪に問われた佐藤久仁夫被告(73)と妻の和子被告(67)の裁判員裁判で、
さいたま地裁は懲役4年(求刑・懲役5年)を言い渡した。
暴力に悩む
長男の仁志さんは施設に入所し年3回、一時帰宅していた。しかし、佐藤被告が体調を悪化させ自宅で面倒を見られなくなり、一時帰宅の期間を短縮するよう仁志さんに言ったが受け入れてもらえず暴力を振るわれた。佐藤被告らは自宅で仁志さんに睡眠薬を飲ませ、首を絞め殺害したとされる。
人を裁く難しさ
判決は「知的障害や病気があることで、人間の尊厳や人生の可能性が奪われてよい道理はない」とした。裁判員を務めた一人は「社会問題としてサポートしていかないといけない事件だ」と述べた。