施錠が被害を拡大
昨年3月、老人施設「静養ホームたまゆら」=群馬県渋川市から死者10人を出した火災で、NPO法人「
彩経会」理事長の高桑五郎容疑者(85)が
業務上過失致死容疑で逮捕された。施設の避難通路に鍵をかけられ、もし施錠されていなければ4人助かった可能性があることが分かった。
車いすで生活
警察では鍵がかかっていたことで死者が増えたものとみて調べを進めている。犠牲者7人で自立歩行が可能だったのは当時77~87歳の4人、他3人は車いすなどで生活していた。
施錠は指示してない
無施錠であれば歩行できた4人は助かった可能性がある。4人の遺体は、浴室や食堂で発見されており、警察は4人が避難しようとして倒れたとみている。 高桑容疑者は食堂の出入り口の外側からかけられた南京錠について「自分が設置を指示したのではない」と話している。また、「設置当時は知らなかったが、それでも自分には責任がある」と供述している。