多額な借金が背景?
入所者10人が死亡した群馬県渋川市の老人施設「静養ホームたまゆら」の火災で、業務上過失致死の容疑で逮捕されたNPO法人彩経会理事長の高桑五郎容疑者(85)に、法人名義などの借金が約2億5千万円あったことが明らかになった。多額な借金が防火装備の不備につながった可能性が出てきた。捜査本部は11日、高桑容疑者宅など7カ所を家宅捜索した。
容疑者自らが増改築
高桑容疑者は、
特別養護老人ホームの設立を目指したりデイサービスを運営したりしたが、失敗を繰り返し借金が膨らんでいった模様だ。
生活保護受給の高齢者を中心に「たまゆら」を無届けで開設したが、施設内に防火設備を設置せず、燃えやすいベニヤ板を使い高桑容疑者自らが増改築を行っていたという。