聴覚障害者ら騙す
インターネットのゲーム利用料を配当するとうたい、聴覚障害者ら15人から約800万円をだましとった事件で、組織的犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われたゲームソフト開発販売会社「ヴィヴ」の実質経営者とされる浦壁伸周被告(68)、元社長の冨田将一朗被告(35)ら6人の判決公判が、
大阪地裁で開かれた。
ウソを説明
横田信之裁判長は、浦壁被告に懲役2年6月執行猶予4年、冨田被告に懲役3年執行猶予4年などを言い渡た。冨田元社長らが
オンラインゲームの説明会を東京や大阪で開き、ゲームの利用料収入の一部を配当するとして会員を募り「ヴィヴは最低でも毎月43億円の収益をあげる。会員には月8万6千円が配当される」などと説明をして、
聴覚障害者ら14人から会員登録料で計746万円を詐取したというもの。
客観的に詐欺
横田裁判長は「被害者を勧誘したセミナーでの説明は巧妙で複雑だった。必ず高額の配当がもらえると信じさせる危険性が高く、客観的には詐欺だ」と厳しく非難した。