国会議員も参加
2007年9月に知的障害者をもつ安永健太さん(当時25歳)が佐賀市の路上で警察官5人に取り押さえられた直後に死亡した問題を考える集会が、東京の
衆院第1議員会館で開かれた。遺族などが春にも始まる裁判の場での真相究明を訴え、協力を呼びかけた。集会には与野党の国会議員23人と障害者団体関係者ら約100人が参加した。
司法への不満も
会場では安永さんが愛用したグローブなどが飾られ、事件の概要などがビデオで紹介された。父の孝行さん(48)は目を潤ませ「警察はうそを重ねている。現場で何があったのかを知りたい。検察が不起訴にした警察官のうち、裁判所が付審判を認めたのはたった一人。トカゲのしっぽ切りと同じ」と司法への不信感もにじませた。
国会で取り上げ
円より子参院議員は「知的障害者への理解が広がっていないのは大変な問題」と警察官の研修教育を要請する考えを述べ、
河村建夫前官房長官(自民)も「国会の場でただしていくことが大事」と述べた。