ライバルチームからのサポート!?
ニュージーランドの車いすラグビーナショナルチーム「ウィールブラックス」が、4月25日より始まるスーパーシリーズトーナメントに向けての資金援助をオーストラリアのパラリンピック委員会から受けることになった。支援額は15000Aドル(日本円にして約120万円)。
「政府運営の機関がライバル国であるニュージーランドのチームに援助するなんて信じられない」とウィールブラックスのキャプテン、ジェイウエイトは驚きを隠せない。ウエイトは先だってパラリンピック・ニュージーランドに支援援助を申し込んだ。しかし、断られ、急きょオーストラリアから救いの手が差し伸べられたということだ。
資金援助には実力が必要
この問題に関して、パラリンピック・ニュージーランドの最高責任者であるフィオナピッカーリング氏は、「当局はウィールブラックスとは無関係」としている。また、資金援助を得るにはトップ4に入り、2012年に行われるロンドンパラリンピックでのメダル獲得を目指す能力を備えている必要があると語る。
ウィールブラックスは2004年のアテネでは首位だったものの、2年前の北京では5位に降格している。ウィールブラックスのコーチ、グレッグミッチェル氏は地理的な問題からなかなか他国チームと試合できる機会がなく、実力が伸ばせないと嘆く。
ただ、今回はオーストラリアからの援助で乗り切れても、来るべきバンクーバーでのワールドチャンピオンシップ参加となるとまた資金面で問題が起こることとなる。トップ4を目指すにしても前途多難な状況に陥るのは必至だろう。
編集部 青空ひなた
NZ team gets funding from across the ditch(NZヘラルド)
http://http://www.nzherald.co.nz/disabilities/news/article.cfm?c_id=176&objectid=10638632