医師の診断書が必要
全世界的に障害者人口は増加傾向にあるという。その要因は、精神障害がもはや日陰の身ではなくなったことが大きいという。堂々と自分の精神障害を公表できる社会になったため、その数が一気に増えたのだと考えられている。
そんな中、英雇用裁判所は、精神障害差別の訴えをより困難にする決定を下した。裁判所は、明らかに精神障害者だという証拠となる、ストレスや鬱状態などを記した医師の診断書の提出を求めているのだ。
身体障害者の場合は一見してその状態が分かるが、精神障害の場合はそうはいかない。比較的症状が分かりやすいそううつ病は世に知られているが、長期間の病状を持たない、急性の不安神経症や鬱などは簡単には診断がつかないことも多いという。
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キャリア思考が鬱を引き起こすことも
the mental health charity Mindの最近の調査によると、鬱を訴える人の22%が職場でこの障害を発症しているという。この人々たちにとって、今回の裁判所の決定は差別裁判を起こしたい時に大きなハードルとなってしまうだろう。
編集部 青空ひなた
Tribunal 'seeks more proof' in mental health claims
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/10321552.stm