急速に拡大する障がい者雇用
近年、障がい者雇用についての法改正などの後押しもあり、障がい者たちの職場進出が加速度的に増加している。それに伴い障がい者が関わる仕事の内容も幅も広がっている。
ベテラン写真家のライフワークが本に
2015年5月28日(木)に株式会社岩波書店から発売された2015年5月28日『私たちのしごと 障害者雇用の現場から』2,400円 (税別)では、精神障がいや知的障がいを持つ当事者たちが、接客など直接コミュニケーションする仕事などに従事する様子が生き生きとした写真と共に紹介されている。
著者の小山博孝氏は1944年長野県小諸市出身で写真大学卒業後、岩波映画写真部にカメラマンとして入社。岩波映画や岩波書店の製作、出版物などの写真を担当し21年間勤務した後、フリーとして独立。
高齢・障害者雇用支援機構が発行する月刊誌「働く広場」ではグラビアを担当し、障がい者問題を撮り続け、今年で34年目になるベテラン写真家だ。1986年には東京映像工房との共著で身体障害者雇用促進協会から『写真で読む 障害者雇用―ひと・しごと・企業をたずねて』を出版した。
当事者と彼らを取り巻く現場の様子
それから29年。障がい者を取り巻く就労の環境の変化、拡大のためには当事者たちの努力はもとより、受け入れる企業、現場側の工夫や理解ある対応も大切な要素だ。
今回の本では40年以上の長きにわたって障がい者たちが働く姿を取材し続けてきた著者が、その最新の現場をレポート。障がい者雇用についての資料は多いが、プロが撮影した写真そのものから伝わる力が、障がい者雇用への理解をより深めてくれる。
(image:
Amazon.co.jpより)

私たちのしごと 障害者雇用の現場から
http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn株式会社岩波書店
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