障がい者をまず短期で雇用する経験を
鹿児島県では障がい者雇用促進の施策として「企業による障がい者雇用体験事業」を実施している。同事業は障がい者雇用に興味、関心を持っており、今後雇用に取り組もうと考えている事業所で、まず実際に障がい者の短期の雇用を体験するというものだ。
障がい者が職場で実習する意義
近年、障がい者による職場実習、体験が障がい者雇用の成功に有効な手段であるということが言われている。当事者が実際に仕事を現場で実体験することで就労に自信を持ち、また自身に合った仕事を見つける機会になることは元より、雇用体験を受け入れる企業にとっても大きなメリットがある。
障がい者を雇用した経験のない事業所が雇用を体験することによって、当事者、企業側双方が持っている不安や問題点を解消することができ、特に企業側は職場環境の整備、仕事の創出などを思案する上で具体的にイメージすることが可能となる。
実施した企業に奨励金と障がい者には手当を支給
体験期間は最長2週間。事業の対象となる事業所の要件は鹿児島県内に住所があり、雇用保険に加入している、過去に障がい者を雇用した経験のない事業所である、障がい者雇用に理解があり積極的に取り組もうとしていること。
雇用体験を希望する事業所は、最寄りの障害者就業・生活支援センターに申し込みを。同センターから事業主に障がい者1人について日額1,000円の奨励金を、障がい者には日額4,030円の手当を支給する。該当する企業は助成のあるこのチャンスにまず雇用体験をしてみてはいかがだろうか。

企業による障がい者雇用体験事業
http://www.pref.kagoshima.jp/af04/sangyo-rodo/rodo/事業チラシ
http://www.pref.kagoshima.jp/af04/sangyo-rodo/rodo鹿児島県ホームページ
http://www.pref.kagoshima.jp