神奈川、企業内育成型ジョブコーチ養成講座の受講者を募集中

神奈川県では現在、平成26年度の「企業内育成型ジョブコーチ養成講座」受講者を募集している。この企業内育成型ジョブコーチは、雇用している障がい者をサポートしたり、その上司や同僚に定着支援の手法をアドバイスしたりする、安定的な障がい者就労を実現するための社内キーパーソンとなる人のこと。講座で必要な知識を身につけてもらうことで、ひろく障がい者雇用の環境整備を図ることを目的としている。

講座の主催は神奈川県障害者就労相談センター。NPO法人障害者雇用部会に委託して実施する。ノーマライゼーションの理念と障がい者雇用の基礎知識を学ぶことができるほか、能力向上や円滑なコミュニケーションを図るための方法、障がい者雇用に対する職場理解を深める方法などを実践的に学ぶことが可能だ。

学んだ内容は、日頃の支援にすぐに役立てられるほか、障がいに配慮しながら、戦力として活かし、しっかりと企業成果につなげていくための支援とすることができるという。また講座を通じ、他社とのネットワーク作りが図れる点もメリットとなっている。

カリキュラムは基礎課程（講義）、現場実習、実践課程（講義・演習）の3課程から成り、いずれも2日ずつ。6月25・26日、7月7・8日、7月29・30日が実施日だ。基礎課程と実践課程の講義は、かながわ労働プラザ8階会議室で、実践課程の演習は磯子区民文化センター杉田劇場、現場実習は県内の障害者雇用企業で行われる。

障がい者を雇用する企業などで障がい者を支援する立場にある従業員であれば、受講対象として認められ、受講料は無料。募集定員は30名とされている。なお、定員を超えた場合には、過去に同養成講座を受講していない企業、現在障がい者を雇用している企業、中小企業が優先される。

参加希望者は、申込書を障害者就労相談センターに郵送またはFAXで提出すればよい。申込書は県障害者就労相談センターのホームページからダウンロードできる。締め切りは6月17日だ。6日間すべての講座研修に参加すると、修了証が交付される。

なおこの講座は、神奈川県が独自に養成する「企業内育成型ジョブコーチ」のものであり、国の職場適応援助者助成金制度に基づく「第2号職場適応援助者（ジョブコーチ）」の研修ではないので、注意してほしい。

実践で役立つ障がい者雇用の理念と手法を学ぶことで、作業支援やコミュニケーションの補助、職場内の環境調整などで定着支援を行うプロフェッショナルとして活躍できる企業内育成型ジョブコーチ。関心のある人・企業はぜひチェックを。




神奈川県　企業内育成型ジョブコーチ養成講座　案内ページ（申込書ダウンロード案内ページ）
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f430201/

神奈川県　平成26年度企業内育成型ジョブコーチ養成講座　案内資料
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/

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