練習で痛んだ硬球を一針一針丁寧な手縫いで再生
20年ぶりの夏の甲子園(第96回全国高校野球選手権大会)の出場を決めた坂出商業高校野球部を、8月1日、社会福祉法人「楽笑福祉会」が運営する障がい者就労支援施設の利用者が訪問。
同校ナインに、利用者たちが縫い上げた「エコボール」50個と、甲子園での活躍を願って折られた千羽鶴を手渡した。
同会では坂出市西庄にある作業場で、練習ですり切れたり、破れたりした野球の硬式ボール(硬球)を修繕し「エコボール」として再生させる事業を展開。障がい者の就労支援や賃金向上を図っている。
これまでの感謝と勝利を願って千羽鶴を折る
昨年の4月からは、同校野球部の硬球の修繕を請け負い、激しい練習で痛んだボールを、施設利用者が汚れやほつれた糸を取り除いたあと、丁寧に手縫いで補修してきた。
同会の施設利用者ら約20名は、同校の甲子園の出場が決まると「甲子園に出場して欲しいとエコボールを縫っていたので、とてもうれしい」と、これまでの感謝の気持ちもこめて「千羽鶴」の制作をはじめたという。
この日、硬球の修理で使う赤い糸でつながれた紅白の鶴で、「頂点」の文字をあしらったパネルを受け取った山上雄大主将は「一戦一戦全力で勝ち上がっていきたい」と甲子園での活躍を誓っていた。

社会福祉法人楽笑福祉会(Twitter)
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