1986年から障がい者雇用に取り組むエフピコ
スーパーの食品売り場や食料品店で生鮮食料品や惣菜、弁当などに使用されているトレーなどの簡易食品容器のリーディングカンパニーである株式会社エフピコ。
同社は知的障がいの子を持つ親の会「あひるの会」とのつながりをきっかけに早くから障がい者雇用に取り組み、1986年に特例子会社ダックスを立ち上げた。
グループで障がい者雇用率16%
2007年には民間営利法人で初の就労継続支援A型の広島愛パック株式会社を設立。今ではエフピコ子会社で運営する全国19か所の事業所などグループ全体で、2014年3月末時点での障がい者雇用状況は障がい者雇用人数372名、障がい者雇用率は実に16.0%という高さとなっている。
多様な障がいを持つ従業員を戦力に
同社では一貫して基幹業務で正社員雇用という方針で障がい者雇用を行っており、障がいのある従業員は、食品トレー容器の成形・組み立て加工から検品、包装までを行う食品トレー容器の生産と、使用済みトレーの選別業務を行うリサイクル事業という同社の主要業務に携わっている。
障がい者雇用している人の障がい程度は重度の人が76%。障がい種別も知的、身体、精神とさまざまな人が貴重な戦力として働いており、今や同社の事業展開にとって障がいを持つ従業員の力は欠かせないという。
このような積極的な障がい者雇用への姿勢を評価され、1988年から2014年まで事業所展開をしている多くの県でさまざまな障がい者雇用に関しての表彰、認定を受けている。
同社ではホームページ上で障がい者雇用について詳細に公開しており、また障がいのある従業員が働く工場で1時間から1時間半程度の見学を無料で行っているので、参考にしたい人はぜひ。
株式会社エフピコ
http://www.fpco.jp