金融総合専門紙を発行する会社が顕彰
発行部数10万部、日本最大の金融総合専門紙ニッキンを発行している株式会社日本金融通信社では、1977年に設立されたニッキン基金から金融機関や役職員が金融界、社会の発展に貢献した活動を毎年「ニッキン賞」として顕彰している。
2014年度は千葉銀行が授賞
2014年度の「ニッキン賞」は株式会社千葉銀行に決定。2015年2月4日(水)には千葉市中央区の同行本店で表彰式が開かれた。授賞理由は女性、障がい者の活躍を推進だ。同行は1986年に銀行界で最初に女性支店長を登用。2005年には女性いきいきキャリアアップ宣言を行い、女性の活躍をバックアップしてきた。
地方銀行初の特例子会社を設立した活動を評価
障がい者雇用に関しては、2007年に地方銀行界で初めて「ちばぎんハートフル」株式会社という特例子会社を設立。「ちばぎんハートフル」は働きたい意欲と能力を持った障がい者に安定した、障がい特性に配慮した雇用機会を提供することを目的に作られた。
雇用形態は正社員で、年々雇用者数を増やし2013年4月の時点で23名の障がい者が就労するなど多くの障がい者を雇用している。業務は名刺・ゴム印の作成業務、ダイレクトメールなどの封入・発送業務、パソコン入力などの事務代行業務などちばぎんグループの事務処理業務を行っている。
近年、企業にはダイバーシティが求められている。いち早く多様性を尊重し、その取り組みを継続させているという同行の在り方が金融機関の模範として高く評価され今回の授賞となった。
障がい者雇用を積極的に行うことは、企業の社会的責任、地域貢献を果たすと同時に対外的な評価を得て、社会における信頼を高めることにもつながる。同行の活動は今後も注目していきたいところだ。
株式会社日本金融通信社
http://www.nikkin.co.jp/株式会社千葉銀行
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