鳥取の地域に根ざした活動を
2011年2月、鳥取県米子市に設立されたNPO法人ライヴは、米子市淀江町エリアを中心に障がい者就労支援B型リヴよどえ運営、そして地域啓蒙、文化伝承の活動を行っている。
「水福連携活動」とは
この施設で3年前から取り組んでいるのが「水福連携活動」だ。活動の内容は地元漁師、地元漁協と連携し、直接漁師から仕入れたわかめなどのさまざまな海藻類、白いか、あじなどを乾燥加工して首都圏や近畿圏の小売店舗への卸売り。
また同様に仕入れた鮮魚を首都圏の飲食店舗への卸売りを行うなど、地元の水産資源を有効活用するというもの。
活動のきっかけは地元漁師からの依頼でわかめ干し作業を手伝ったことから。その後鳥取県漁連から仲介権を与えられ魚介類の直接仕入れが可能となり、県基盤整備事業で魚介類等加工施設をつくり、魚介類販売許可を取得するなど事業を広げてきた。
品質の高さ、おいしさで人気を集める
アミノ酸などの食品添加物を一切使わない乾燥わかめほか、めかぶ、あおさ、アカモク、天草などの乾物、白いかスルメなど地元漁師、漁協関係者直伝の加工技術でつくる商品は、品質が高く好評で売り上げを伸ばしている。
この活動によって、施設を利用する当事者たちの仕事のスキルアップ、工賃確保だけでなく、漁業関係者をはじめ地域の人に障がい者への理解を得られ、漁業関連就労への道すじもつくることができた。
今後はネット販売、漁港エリアに魚介類販売所を設置するなど商品の販売強化や当事者の就労機会の拡大を進めるという。地元と共に事業を行う同法人のあり方は、障がい者就労支援の好例として注目されている。
NPO法人ライヴ
http://live-y.jp/水福連携活動の歩み
http://live-y.jp/web/service/01/201410.pdf