全盲でも活躍
神奈川県職員の聴覚障害者がアシスタントとペアを組んで業務をこなす試みが注目をあつめている。
先日、点字受験を認めていない自治体が多数にのぼることがわかっが、神奈川県の取り組みは一歩進んで、仕事をサポートする「ワークアシスタント」を導入して聴覚障害者の雇用を支えている。
健康増進課たばこ対策室の岡崎学さん(全盲)の問い掛けに、アシスタントをする臨時職員の増田宏美さん(53)が答える。
岡崎さんは病気で高校生のころから全盲なり大学卒業後、82年に同県の採用試験に点字受験をして合格。
能力を発揮できてうれしい
仕事内容は点字器具を使って、たばこの害について啓発する案内や説明文などを作成している。
岡崎さんは「自分の能力を発揮できる可能性が生まれたことがうれしい」と喜びの表情を浮かべる。
神奈川県庁の障害者雇用率は3・41%と全国第1位。
「DPI(障害者インターナショナル)日本会議」の副議長、楠敏雄さんは「職場介助は必要不可欠な支援だ」と語っている。