LITALICOが運営する「ウイングル」とは
障がい者向け就労支援事業や子どもの教育事業を全国展開する株式会社LITALICO。同社が運営する障がい者就労移行支援事業所「ウイングル」は、統合失調症やうつ病といった精神障がい、アスペルガーやADHDなどの発達障がい、身体障がい、知的障がい、難病の人を対象とした就労移行支援サービスを提供、現在では全国53ヶ所で事業所を展開している。
就職者数が前年度を大きく上回る
同事業所の2015年度就労支援事業実績が発表された。それによると「ウイングル」を利用した人の2015年度における就職者数は894名で、前年度の732名を大幅に大きく上回った。
長期間の職場定着率も高く伸びており、就職から1年後の定着率は75.8%で前年度と比べ10.7ポイント上昇、2年後の定着率は54.6%で前年度比8.5ポイントの上昇となった。
また他の障がいと比較すると、定着率が低いといわれている精神障がい当事者についても、就職から1年後の定着率が74.8%で前年度比9.7ポイントアップ、2年後の定着率も50.3%、前年度比4.6ポイントアップと上昇している。
課題の多い精神障がい者の職場定着支援などがカギ
この支援実績については、2018年度に精神障がい者の雇用義務化が施行されることを受け、新規就職者数が増加していることが挙げられるという。一方で精神障がい者の雇用は、職場内コミュニケーションや適切な配慮などについて課題も多い。そのため雇用後の定着支援も行う支援機関利用者であることも就労の重要なポイントになっている。
こうしたことから応募から入社後の定着支援までトータルサポートを行うウイングル利用者の採用増加につながったものと考えられる。今年度も職場定着支援を強化するなど、さらなる伸びをめざすという。
(画像はプレスリリースより)
株式会社LITALICOのプレスリリース(@Press)
https://www.atpress.ne.jp/news/104081