非正規雇用の内定も厳しい
千葉の県立特別支援学校「
流山高等学園」で、来春の卒業生がいったん企業から内定をもらいながら取り消されるというケースが開校以来初めて起きている。
教職員全員が企業を回り就職口を探し続けているが、非正規雇用の内定もみつけることができない生徒も目立ちはじめた。
流山高等学園は軽度の知的障害をもつ子供が通い、千葉県唯一の職業学科を置く高等部単独の特別支援学校。
園芸技術科、工業技術科、生活技術科の3学科で45人が学んでいる。
不況の影響をうけて就労先が決まらない生徒は2割もいる。
人情に頼れない
長年、職業訓練で技術を身につけ企業に生徒を送り込んできたが、進路指導担当の教諭の一人は「知的障害があってもスキルを伸ばせる製造業の衰退は深刻」と述べている。
また、「人情に頼れる時代ではなくなった」とも語り、先行きが見えない状況に表情は険しい。
就職を希望する高校生の内定率は低下しているが、高等特別支援学校の就職難はさらに深刻になり、厳しさを増している。