障がい者の就労支援事業を展開する株式会社マルクは、グループ企業の株式会社マイラボを通じて、生産性を高めたい障がい者支援事業所と、外注を活用し業務の効率化を図りたい企業をマッチングするサイト『パラジョブ』(URL:
https://www.parajob.net/)を公開した。
障がい者支援事業所の生産性向上とは
平成29年の制度改正に伴い、全国の障がい者就労継続支援A型事業所(A型事業所)において利用者の大量解雇や事業所の閉鎖などの事態が頻発した。
また、全国の7割強のA型事業所が、自社の事業活動で利用者の給与を賄えていないという厚労省データも公表されるなど、障がい者の賃金向上、及び事業所の生産性向上への課題が浮き彫りとなった。
同時に利用者と労働契約を結ばないB型事業所においても、利用者の工賃の全国平均は月額2万円弱の実績に留まり、工賃向上が制度的にも世論的にも声高に叫ばれる昨今においてもなかなか実現していない。
障がい者事業所に特化したお仕事マッチングサイト
『パラジョブ』は、事業性を高めて利用者の賃金・工賃の向上につなげたい全国の障がい者支援事業所と、外注を活用して業務・経営を効率化させたい企業とを結びつける「障がい者事業所に特化したお仕事マッチングサイト」。
パラジョブの特徴は以下の通り。
① 仕事の受注先はすべて障がい者支援事業所である
②相見積もりシステムを導入し、より適正な価格・条件で双方が取引できる
③コンシェルジュ機能により、業務に最適な事業所へのマッチングが可能
④障がい者の賃金向上、自立支援といった社会的課題を解決するモデルである
【発注企業のメリット】
①外注コストの削減が可能
②細かな業務を外注することで経営資源の集中に繋がる
③清掃や工場での業務など人材不足の解消
④業務を通じて直接雇用へと繋げ、障がい者雇用率の向上を図ることも可能
【障がい者支援事業所のメリット】
①営業活動の窓口の一つとなり、生産性向上、賃金向上へと繋がる
②受注先見込み先のエリアが地域から全国へと広がる
③相見積もりを提出することで自社の競争力の向上に繋がる
④利用者の一般就労に繋げ、送り出すことも可能となる
(慶尾六郎)