障害者は辛い
雇用が悪化する中、障害者の厳しい立場が浮き彫りになっている。一昨年の金融危機以降は就職率は劇的に落ちこんでいる。
新規求職申込数は増加するも・・・
兵庫労働局によると、ハローワークを通じた障害者の新規求職申込数は、昨年4月から11月末までで3417件。前年同期比8・8ポイント増だが、実際の就職件数は1271件となり、前年同期より6・3ポイント減少した。就職率はここ5年で最低の37・2%。法定雇用率を達成した企業は前年に比べて0・5ポイント低下。「人件費削減の波は障害者にも及んでいる」と分析する。
簿記の資格は取ったのに
後遺症のある50代の男性は「苦労して簿記の資格も取ったのに。将来が不安で、死にたくなる」と語る。治療で10年近く病院で過ごし兵庫障害者職業能力開発校に通い、「就職に有利」と勧められ、簿記2級を取得したが不採用が続くと嘆く。男性は両親を亡くし、現在は失業中の兄と暮らしているという。毎月約10万円の障害年金が2人の生活になっている。