40万円で可能
福祉施設の職員や、そこで働く障害者らが運営する葬祭場「福祉会館」が鈴鹿市に開設された。般に数百万円かかるとされる通夜・が上限40万円の低価格で実現して、障害者の新たな雇用の場となるなど一石二鳥の効果が期待される。県内10カ所の福祉施設を持つ社会福祉法人「
伊勢亀鈴会」が葬祭場を作った。
プロの指導を受けている
同会は13年前から、主に身寄りのない人や生活保護を受けている人らを対象に葬祭業務を行ってきたという。撤退した葬祭場を買い取って改装し、職員はプロの葬祭業者の研修を受けており、式の進行には問題がない。
工賃アップも狙い
葬祭業への進出には、工賃アップでの授産施設の仕事を補い、工賃アップにつなげる狙いもあるようだ。横山理事長は「新しい葬儀のやり方として根付かせたい。福祉会館では落語会や映画上映会なども開き、地域に開放していきたい」と抱負を述べる。