同僚も手話を覚える
佐賀県
伊万里市に7代続く
窯元で、聴覚障害が絵師として働いている。社長は「能力を生かす場があれば、障害者は戦力になる」と語る。同僚も簡単な手話を覚えて打ち合わせをするという。
40年から障害者雇用
障害がある
絵師が働き出したのは今から40年ほど前、事故で片腕を失った青年が社長に認めてからだ。聴覚障害者は、多いときで6人いた。30年のベテラン諸岡さん(48)は2歳で聴力を失った。素焼きのつぼに一気に下絵を描く。生まれつき耳が聞こえない前田さん(39)は彩色専門で働く。
社長も自らも手話
小笠原社長も自らも簡単な手話を操り「周りが少し手話を勉強すれば彼らの能力は生き、会社にも貢献してくれる。修業は誰でも何度もやってみせ、させてみる。障害は関係ありません」と述べる。前田さんは「好きな仕事ができて幸せ。毎日、楽しいです」と笑顔で話す。