不況が背景
失職や生活苦の人に低金利で貸し出す「生活福祉資金」の利用件数が急増しているという。この制度は連帯保証人がいなくても資金を借りられるシステムとして昨年秋から始まった。不況を背景に利用者は増えているものの、返済が滞るなどの問題が懸念され不安が広がっている。
昨年を大きく上回る
群馬県社会福祉協議会によると、「
生活福祉資金」の県内での利用は、2009年度、1月末時点で348件、総額1億5662万円となったという。前年の年間利用実績は60件となっており、既に5・8倍に達している。
再就職は難しい
しかし、総合支援資金は「給付」ではなく、遅くとも1年半後には返済をしなければならない。悪化している雇用状況の中で利用者の再就職は簡単ではなく、関係者からは資金の焦げ付き心配されている。