約6割がうつ病
臨床心理士らが路上生活者に実施した調査で、34%が知能指数(IQ)70未満だったことが明らかになった。70未満は知的機能障害の疑いがあるとされるレベル。路上生活者への別の調査では、約6割がうつ病など精神疾患を抱えている疑いも分かっている。
調査グループは「どうしたらいいのか分からないまま路上生活を続けている人が大勢いるはず。障害者福祉の観点からの支援が求められる」と述べている。
知能低下の原因は不明
調査は、市川市職員で路上生活者支援を担当する奥田浩二さん(53)ら臨床心理士、精神科医、大学研究者らの専門家20人。
調査グループでは「IQ70未満は統計上人口の2%台とみられることからすると、10倍以上の高率」としているが、先天的な障害か、精神疾患などによる知能低下なのかは、今回の調査では分からないとしている。

国立精神・神経センター精神保健研究所
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