役割を終えた
障害者が就労訓練をする足利市の社会福祉協議会運営の福祉喫茶「砂時計」が、閉店することになった。他の就労支援を行う福祉施設が増加しこと、昨年に市が実施した事業仕分けで市補助金の廃止が決まったことなどが影響した。同協議会は「多くの人に愛されてきたが、役割を終えた」と話している。
就職もはたす
店内では訓練生は、「指導員」と呼ばれる同協議会の職員2人のサポートを受けながら接客や軽食の調理などをこなす。これまで知的障害、身体障害の計14人が職業訓練を受け、うち7人がスーパーなどに就職を果たしてきた。
惜しむ声
知的障害のある男性(25)は、当初は不慣れだったが次第に笑顔で接客できるようになった語る。男性は「楽しいお店だったので寂しい。働く喜びを教えてもらった」と閉店を惜しむ。指導員の宮田和子さんは「学んだことを生かして社会に羽ばたいてほしい」と今後の活躍に期待をのぞかせる。

足利市社会福祉協議会
http://www.ashikagashakyo.or.jp/