大不況をもろともせず
50年に1度といわれるほどの大不況の中、一般人が仕事を維持することさえ難しい状況にある。ましてや、障害のある人々にとっては、職を得ることすら不可能に近いといえるだろう。しかし、エル・バローのようなNPO団体の支援のお陰で、ラテン系の障害者はこのご時世でも職を得られる機会があるという。
エル・バローは約40年前に、イリノイで初代二ヶ国語、二文化のリハビリテーション施設を開設した組織だ。その目的は、就職あっせんを含む、障害を持つ成人のサポートだ。施設ではコミュニケーションスキルの向上訓練をするなど、社会で役立つ技術を身につけるプログラムも行っている。
就職競争激化
そんなエル・バローによってあっせんされたジョセクルーズは、セントアンソニー病院でハンディマンとして20年継続勤務している。勤務態度はきわめてよく、上司の評判もすこぶるよい。毎日110%の力を仕事に注ぐというジョセだが、失業とは無縁の生活を送っている。
ただ、厳しくなる不況下、エル・バローのような組織からあっせんされる労働者はさらなる能力や努力を求められることになるだろう。

ラティナリスタネット
http://www.latinalista.net/chicago/2010/04/disability_is_not_an_obstacle.html