入札参加審査における格付評価、加点項目に追加
栃木県鹿沼市は26日、公共工事の入札参加資格審査における建設業者の格付評価で、新たな加点対象項目を追加することを発表した。これにより、保護観察対象者の雇用や、障害者の雇用なども考慮されることとなった。
現在、鹿沼市における建設業者の格付評価は、会社の経営状況をもとに算定する客観点数と、鹿沼市独自の方式により導き出す主観点数の合計を基本点数とし、これに特定の項目を満たす場合、その点数加算を行って、最終点数を出している。
従来の加算対象項目は、「消防団への協力」や「消防団員の雇用」などだったが、これに加えて、平成27、28年度分からは、「障害者の雇用」と、刑務所出所社などに職場を提供する事業主団体「鹿沼保護区協力事業主会」への加入、「保護観察対象者の雇用」の3項目を加点項目とするという。
就業困難者の雇用確保、企業の社会貢献を促進
鹿沼市は、こうした評価加点項目で、就労を希望しているにもかかわらず、なかなか安定した職業をもつことができていない人々の雇用を確保し、企業の社会貢献を促進していきたい考えだ。
さまざまな人の社会的自立がサポートされ、共に生きることのできる社会環境の構築が望まれる。

鹿沼市 発表資料
http://www.city.kanuma.tochigi.jp/13,33833,169,616.html